WANDER SHANGHAI

武康路390号

武康路390号住宅

The villa at No. 390

領事の住まいから自動車産業の仕事場へ

門牌、赤い瓦、日陰のアーチをたどり、1932年の庭園住宅から自動車関連の事務所へと変わった390号を読みます。

歴史の年表を見る
390号の鉄門と番号付きの門柱。その奥に白壁、赤瓦、アーチ回廊を備えた低い住宅が見える。

2019年11月14日

390号の門柱、白壁、赤瓦の回廊。元の構図を保持し、縮小・形式変換しました。

N509FZ · 画像出典 · CC BY-SA 4.0

建物の概要

建築年代
1932年市の公式案内に記載
建築家
明確な記録なし様式から個人の設計者を推定しません
建築の特徴
地中海風の庭園住宅白壁、赤瓦、回廊と丸いアーチ
当初の用途
住宅、のちイタリア領事官邸1930年代の居住用途
現在の用途
自動車関連企業の事務所期間限定公開の実績あり。現在の公開は要確認
所在地
武康路390号391弄の周璇旧居、393号の黄興旧居とは別の敷地

建築と用途の資料[1] [2] [3]

建物のはじまり

なぜここに建てられたのか

1932年に建てられた390号は、低い庭園住宅の姿で通りに面しています。白壁の上に赤い瓦が重なり、奥行きのある回廊が室内と庭をつなぎます。1930年代にはイタリア総領事の官邸となり、住まいの空間に外交の活動が加わりました。[1] [2] [3]

1958年には上海の自動車産業の施設となり、1978年に技術導入事務所が入りました。庭園住宅は組織の仕事や国際的な協力の場に転用されたのです。住宅らしい外観の規模を保ちながら、内部では上海の工業史につながる仕事が行われました。[1] [2] [3]

見上げて、近づいてみる

足を止めて見たい三つの細部

低い屋根と深い軒

2019年の写真では、瓦屋根の勾配、軒下の支え、白壁が層をなしています。背後の高い建物を、低い別荘全体の輪郭と混同しないでください。[1] [2] [3]

アーチの奥行き

丸いアーチの奥の影が、回廊の深さを示しています。庭に入らずとも、開口部と壁の柱の比率を通りから比べられます。[1] [2] [3]

まず門牌を確認

門柱には390号が見えます。庭、鉄門、樹冠が通りとの境界をつくります。古い写真で門が開いていても、現在の入場許可を示すものではありません。[1] [2] [3]

390号の鉄門と番号付きの門柱。その奥に白壁、赤瓦、アーチ回廊を備えた低い住宅が見える。

2019年11月14日

390号の門柱、白壁、赤瓦の回廊。元の構図を保持し、縮小・形式変換しました。

N509FZ · 画像出典 · CC BY-SA 4.0

一棟の建物、さまざまな役割

時間をたどって建物を読む

写真には撮影年代または出版年代を明記し、確かな画像がない時期は文章で歴史を伝えます。

  1. 1932年

    庭園住宅の完成

    市の公式案内が建築年を記録。その後の領事官邸としての利用が外交史との接点となります。[1] [2] [3]

  2. 1958年

    自動車産業の用途へ

    3月、上海のトラクター・自動車工業会社に属する組織が使用するようになりました。[1] [2] [3]

  3. 1978年

    技術導入事務所が入る

    長年にわたるサンタナ計画の交渉と結びついた住所です。事務所での仕事と自動車の生産ラインは区別します。[1] [2] [3]

  4. 2021〜2022年

    期間を限った一般公開

    最初の公開とその後の限定公開が報道されました。終了日のある日程を恒久的な開館時間には使えません。[1] [2] [3]

現在と見学

街路から建物を読み解く

歩道から390号の門柱を確認し、低い屋根と回廊を観察した後、393号の観光案内所へ進めます。[1] [2] [3]

観察のポイント
白壁、赤瓦、アーチ、門柱の関係を見ます。背後の高い建物を別荘全体と取り違えないでください。
見学範囲
事務所や催事空間には個別の管理規則があります。当日の公開掲示や許可がなければ、公共の歩道から眺めてください。
地図で所在地を見る ↗

資料確認:2026-10-22 · 資料の確認は当日の公開状況の確認を意味しません。現地の掲示と管理者の許可に従ってください。

上海と世界

この住所から街区を読む

390号には居住、外交、工業組織という三つの用途が重なります。建物は外観の規模を保ちながら、異なる仕事を受け入れてきました。[1] [2] [3]

向かいの393号と比べると、「旧居」の一語にも複数の時代と用途が含まれるとわかります。正確な住所が、物語を区別する最初の手がかりです。[1] [2] [3]

資料と画像の出典

本文は以下の資料に基づいて整理しています。未確認の情報はその旨を明記し、写真を掲載する場合は各画像の下に出典と利用条件を示しています。

  1. 上海市政府 · 武康路 ↗

    390号の1932年、393号の1912年・1933年の二期と、それぞれの建築的特徴を確認した公式案内。

  2. 上海徐匯 / 上観新聞 · 390号の公開記事 ↗

    領事官邸、1958年の工業用途、1978年の技術導入事務所を確認した2022年記事。当時の期間限定公開は終了しています。

  3. 上海汽車集団 · 企業情報公開 ↗

    企業自身が390号の住所を公表。事業所の住所表示は一般公開を意味しません。

画像処理と年代について

画像は各写真の下に記載したアーカイブまたは画像出典ページによります。サイズ調整とWebP圧縮のみを行い、元の縦横比を保っています。着色や描き足しはせず、古写真の粒子、ぼけ、スキャン跡も残しています。

2019年11月14日撮影の写真です。元の構図を保ち、縮小してWebPへ変換しました。1932年の原形や現在の公開状況を示す写真ではありません。